証拠写真
2001年8月18日
ケンタッキー州 ランド・ビトウィーン・ザ・レイクスから
ミズーリ州 ケープ・ジラルデューまで
湖の朝。
こんないいお天気を逃す手はない。
この日、ランド・ビトウィーン・ザ・レイクスには、ハーレーに乗ったバイカーたちがたくさん走っていた。
すれ違うとき、左手をちょいとハンドルから離し、手のひらを下へ向けて挨拶する。
夏なので、彼らは革ジャンではなくTシャツ一枚である。ヘルメットをかぶっていない人が多い。
気持ちよさそうだなあ、と思うが、ヘルメットなしでバイクに乗るなど狂気の沙汰だとも思う。
写真の右端にある標識は,「この先凍結注意」。
この地方の1850年の生活を再現しているという、生きた博物館。
家畜を飼い、畑仕事や道具作りもちゃんと手作業で行っていて、季節に応じた当時の生活を見せてくれる。
左は「ちょっとやってみますか」と言われ、あっという間に夢中になるシュワーツ。
博物館員は、手縫いの服を着て仕事をしている。ボタンひとつまで、昔のものの複製である。
中央の写真はタバコ。これまで見たものと品種が違い、葉が青い。青いのは葉巻や噛みタバコ用で、
黄色い葉の品種が普通の巻きタバコ用だそうだ。畑の向こうはタバコを乾燥させ、火を入れる小屋。天井が高い。
走行中のおしゃべり用にとヘルメットにとりつけたインターコムの具合がよくないので
別の会社の製品を試してみようと、インターネットで検索をかけ、数十キロ離れた場所に偶然会社をひとつ見つける。
このメーカーはオフィスを構えているわけではなく、外に看板もない。
かんかん照りの中をだいぶうろうろした後、やっと場所をみつけたものの留守で誰もいない。
仕方なく、メモを残して去る。
ゆったりと流れるミシシッピ川の夕焼け。
ミシシッピを渡ると、ミズーリ州に入る。
ここへきて、景色が突然ひらたくなってきた。全方位地平線に囲まれ、もちづきはあっけにとられる。
しかし、地元のみなさんの意見では、これはまだまだ平たいとは言わないのだそうだ。